インカジは違法!オンラインカジノとの違い
インカジはオンラインカジノを提供する店舗ですが、利用客と直接お金のやり取りをしているため違法となります。オンラインカジノそのものに違法性はなくても、これを利用して商売することは賭博罪に該当するということです。
ここでは「インカジ」とは何か、そしてオンラインカジノと何が違うのかを詳しく説明します。
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インカジは「オンラインカジノが遊べる店舗」
インカジとは、簡単に言えば、ネットで楽しめるオンラインカジノを遊ぶことができる店舗です。提供しているカジノは海外の会社が運営しているので、店舗が直接カジノゲームは提供していません。
ではインカジとオンカジの何が違うのかというと、現金による決済をユーザーに代わって店舗が行うという点です。
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インカジが利用される理由
わざわざインカジのような店舗に出向かずに家で自分のパソコンあるいはスマートフォンでオンラインカジノを楽しめばよいのではないか、そんな疑問が出てくると思います。もちろん、一般のネットカフェにおいても同様です。
オンラインカジノは実際に現金を賭けてカジノゲームが楽しめるサービスです。しかしその現金を預けるという点で、マネーロンダリングに利用される可能性があります。そこでオンラインカジノでは、マネーロンダリング対策としてユーザーの本人確認とお金の出し入れを厳しくチェックします。
その点で手続きが面倒であること、さらに本人確認として個人情報を提供することに抵抗を感じる人もいると思います。ましてや海外の名前も知らない会社が運営しているサービスなので、いろんな意味で警戒する人もいることでしょう。
そこでインカジではそのような手間や個人情報流出のリスク、預けたお金がなくなるリスクを代わりに引き受けています。実際のオンラインカジノの口座はインカジが開設し、その口座を使って利用者がゲームを楽しみます。インカジにお金を預けて、ゲームで勝てばインカジを通して払い戻しされるという仕組みです。
インカジとオンラインカジノとの違い
インカジとオンカジの違いは、利用者が自分でアカウント口座を持っているかいないかということです。
オンラインカジノを直接利用する場合は、利用者が自分のアカウント口座にお金を送金し、カジノゲームで増やしたらそのアカウント口座から出金します。
インカジの場合はお金を店舗に一旦預けて、ゲームが終わったあとに精算します。利用者としてみればどちらもインターネットのカジノで遊んでいることに違いはありません。しかしお金の流れが違うとともに、違法性という面でも違いが出てきます。
インカジが違法な理由とは?
オンラインカジノとインカジの違法性の違いは、「カジノの場を日本で提供しているか否か」にあります。つまり海外の会社がサービス提供しているオンラインカジノの運営会社は日本の賭博法の対象とならない反面、インカジは賭博法の対象となるわけです。
2016年3月にオンラインカジノを利用していた3人が逮捕されましたが、そのうちの一人が略式起訴を受け入れずに裁判で争い、不起訴となっています。その理由はサービス提供していたオンラインカジノを日本の賭博法で処罰することができず、よってそのサービスを利用していた被告も処罰されるべきではないというものです。
オンカジの場合、現在の日本の賭博法が海外の会社が提供するインターネットを通した賭け事を想定していないため「グレーゾーン」であると言われています。
しかしインカジの場合には、onnrainnkazinoというサービスを利用して直接的に利用者とお金のやり取りをし、結果として賭博の場を提供していることになります。これが賭博法違反となり、利用者も処罰の対象となります。
この場合、利用者は「刑法185条 単純賭博罪」により五十万円以下の罰金または科料、あるいは「刑法186条1項 常習賭博罪」により三年以下の懲役が科せられます。
インカジにまつわる事件
最後にインカジにまつわる事件をいくつかご紹介します。
尼崎市でネット賭博の疑いで9人逮捕(2021年2月12日)
尼崎市の雑居ビルにあるインターネットカジノ店で従業員と客あわせて9人が違法なバカラ賭博などの疑いで逮捕されました。
「ネット賭博の疑いで9人を逮捕」
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210212/2020012041.html
ミナミのネットカジノ摘発(2020年10月21日)
大阪ミナミのインターネット賭博店従業員が常習賭博容疑で逮捕されました。同店に居た客の男性も単純賭博容疑で逮捕されています。同店ではネットカジノのアプリでバカラなどの賭博をさせていたとのことです。
「ミナミのネットカジノ摘発 大阪府警」